日経MJというメディアにオキオリーブの記事を取り上げてもらった。とてもありがたいことだ。
すごくかっこいい文章になっているけど、これはかなりくすぐったい。もちろん書かれていることは事実ばかりだけど、まだまだ道半ば、いや、それどころか始まったばかりなんで、あんまり世間様に「どうや、これからも絶好調でバリバリやるで!」なんて自慢できるもんじゃない。そんな中での励ましのメールやコメントにちょっと気恥ずかしくなってしまう。
国産オリーブオイルを作るってことは、そもそも実はかなり無理のあるストーリー。もともとオリーブの木は地中海沿岸の乾燥した気候で育ったものなんで、日本のような雨がたくさん降る気候で育てること自体が、少し無理のある話。その無理を承知でこんなことやってる意味って何なのよ?そこまでして国産オリーブオイルって作る意味あるの?
んー、聞かれると困ってしまう。コスパみたいなこと考えたら、割に合わないことこの上ない。でも、オリーブオイルの持っている一番の長所、爽やかな味、ポリフェノールの適度な辛み、クセのないフレッシュな香り、こんなものは国産オリーブだからこそ表現できると思っている。このあたりの話はやり出すと長くなるので、また今度。
日経MJの記事で書いてある通り、世界中からやってくるWwooferの人達や、収穫のお手伝いをきっかけに、収穫が終わってもオキオリーブに残って、この農園を創り上げるのを手伝ってくれる仲間たち、みんな何らかの同じ価値を見つけて、自己実現をしようとしている。
無償でお手伝いをしてくれる人のことを、一般的には「ボランティア」って呼び方をする。でもここにいるみんなのことをボランティアと言うのは、かなり抵抗がある。
ボランティアって言ったときに真っ先に連想されるのが、災害支援活動。なんとかなく困っている人を一時的に助けてあげるというニュアンスが含まれているように感じる。
今、オキオリーブには、福島から来たかっちゃん、札幌から来たコータロー、長野から来た大ちゃの三人が一緒に活動をしている。この仲間たちのことを見てると、ボランティアっていう言葉のニュアンスからはとても遠く感じる。もちろん、台風で倒されたオリーブの木の復旧作業をしてもらったりはしてるけど、そんなのは活動のごく一部。3人ともがそれぞれこのオキオリーブを舞台にして自己実現したいことを持っている。
こういう関わり方をする仲間たちのことをボランティアじゃなくて、なんて言葉で表現すればいいのかね?いまのところ、それに当てはまる言葉が日本語にも英語にもないから、探すか作るかしないといけないな。案外ポリネシア諸島の原住民の中ではこれに当てはまる言葉あるかもしれない。
で、オキオリーブはいろんなことやろうとしてます。まずはオキオリーブから、例えばこんなイベントやってるよ、なんて発信するから、そのうち今度は
「こんな企画したいと思ってるけど、オキオリーブでできる?」
なんて物好きがやってくることを期待してる。コンサート、ダンス、ウェディング、婚活、記念パーティー、サーカス、大道芸、なんてことでもいいし、発想は自由!
その端くれをつかんでもらおうと11/24-26まで「焚火」イベント開催予定。詳しくはまた報告いたします。