クリスマス🎄なんで、鶏の丸焼きなんてしようかなと行きつけの鶏屋さんに行ったら、オリーブ地鶏のマルがあったんで、これはもうオリーブ屋としては興味深々。
「お値段はちょっと高めだけど、ウマみはグッと強いですよ」
って鶏屋さんの若旦那さんに言われた日には、そりゃ買わないわけにはイカンでしょう。
オリーブで育てたおいしいものの最初は、前にもこのブログで伝えたことのあるオリーブハマチ。オリーブの葉っぱを粉末にして餌に混ぜて育てることで、ハマチがとてつもなくおいしくなってしまった。これに続けといろんな養殖飼料に使うようになって、今回は「オリーブ地鶏」。いや、ハマチであれだけの成功してるんだから、これはウマくないわけはないだろう。
ん?クリスマスって、七面鳥を食べるんじゃなかったっけ?そんなこと気にしてる人だれもいなくて、クリスマス時期はケンタッキーフライドチキンの道が大渋滞になるくらい、みんな鶏肉が大好き。
「鶏のそのままの味を味わってみて」
って言う鶏屋の若旦那さんの言葉にならって、表面に塩だけ振ったらあとはオーブンでじーっくりロースト。
100度で90分焼いたら10分休ませて、あとは300度で一気に焼き上げ。おっと、焼き上げる前に表面に塗るのバターじゃなくてオリーブオイル。皮はパリッとサクサク、中はしっとりジューシーなローストチキンの完成。いやあ、コンベクションオーブンの力は偉大ですわ。
さて、オリーブ地鶏の実力やいかに、と頂いててみると。
「ウマい!」
オリーブを餌に育てたものに共通して言えるのが、脂がさっぱりしてるというのが、やっぱりこのオリーブ地鶏でもおんなじ。パリッパリに焼かれた皮をかじったら、脂特有のいやな臭みとは全く無縁の香ばしい香り。ローストしてるときに染み出てきた脂をペロッとなめてみても、しつこさとは全く無縁。
香川県にある「オリーブ地鶏振興協会」の出しているパンフレット、オリーブの搾りかすを餌に混ぜて鶏さんに食べさせているらしい。
で、結果として、グリシンやらコハク酸やらのウマミ成分が普通の鶏より増えていることが分かったらしい。
オリーブハマチ同様、食べておいしいもあるけど、それ以前にそのお魚や鶏さんが健康に育ったな、てのをすごく感じる。最近は「アニマルウエルフェア」なんてことが言わることも多くなってきた。おいしく食べることも大事だけど、お魚や鶏さん、あるいはお野菜だって命、それを頂くことへの感謝の気持ちを大切にしたい。
オリーブが動物や植物たちの健康で幸せな命のお手伝いしてくれてるならとってウレシイこと。もちろん、人間だってオリーブのおかげで健康で幸せになれるはずですよね。