イノシシのもも肉のロースト。
ジビエ料理なんてのが一般的な言葉になってきた中でも、イノシシにはクセがあるって敬遠する人も多いと思う。自分としてはクセや血の香りも含めて、野生肉が大好きなんで、もともとそんなに気にしてなかったけど、このオリーブ畑で獲れるイノシシの肉を食べて驚愕してしまった。クセや臭いなんてものとは全く無縁、それどころか、他の肉では味わえないくらいの強いウマみ成分がこれでもかというくらいバンバン入っている。料理人としてお肉をお料理するからには、それにどんなソース合わせたら一番おいしいかを考えるもんだけど、このシシ肉はどんなソースも要らないくらいウマいのだ。ソースどころじゃない、塩すら要らない。塩をかけても塩味がつくだけで味自体は変わらない。醤油をかけてみたけど、醤油の味がしない。
ウチのオリーブ畑の裏山には「どんぐり山」なんてクヌギ山があるんで、それを食べて育ったイノシシはさながら「イノシシ・ベジョータ」なんだろう。こいつはちょっとしたブランド肉として売れるんじゃないだろうか、いや、真面目に考えてます。
地元の猟師さん、4~5人くらいがチームになって猟犬と一緒に追い込んでいくのだ。これはまさに動物同士の命を懸けたゲーム、だから屠ったイノシシに対しては最大限の経緯を払って頂くことにしている。
かといって、西植田の村人のほとんどは勇敢な猟師さんじゃなくて、冗談とお酒が大好きなのんびりした人たち。イノシシが田んぼや畑に入って来ないように、こんな柵を据えることになった。最近では里に下りてきたイノシシがイオンモールで暴れたり、中学校の授業を妨害したりと、この高松市でも深刻な問題になってきたんで、市が鉄柵を無料で配ってくれることになった。でも無料なのは材料だけで、柵を立てる作業は村人たちのお仕事。毎週日曜日にみんなで集まっての共同作業なんだけど、これまたのんびりしたもんで、半日も経ってないのにみなさん達成感の塊、「もう、今日はええやろ~」って感じで知らん間に解散になっている。これでは広大なオリーブ農園に柵張り終わるのに一体どれだけかかるんだろう?
はい、そこで募集いたします。オリーブ園にイノシシ柵を取り付けるお手伝いして頂ける方いらっしゃらないでしょうか?雨が降らなければ毎週日曜日の午前中に、高松市西植田のオキオリーブ農園で行っています。
特になんの特典もありませんが、無心で作業に取り組んでいると、日ごろのいろんな煩わしさから少しだけ開放されますよ。もうちょっとしたらオリーブ畑にカフェもオープンするんで、作業が終わったらランチなども楽しんで頂けます。
info@okiolive.com
気になった方はこちらへメールお待ちしてます~。