オリーブの収穫は10月から始まるけど、実がなるのはいつなのか?
5月の下旬になり、そろそろ暑い日もあるなって季節になってきたら、オリーブは小さな白い花を一斉に咲かせる。その薫りはちょっとキンモクセイっぽい甘い香りと、ジャスミンのような爽やかな香りを混ぜた感じ、満開の季節にオリーブ園に訪れると、カラッと爽やかな初夏の風に乗って、とてもクリアな香りに囲まれる。
その満開の花が受粉すると、小さなオリーブの赤ちゃんが実を結ぶ。ところで、オリーブってどうやって受粉するのか、ハチがその花粉を運んでくれるのかしら?それならオリーブのハチミツができるやんか!是非食べてみたい!!残念、オリーブの花は風媒花と言って、風によって花粉を運んでもらうのだ。ハチや鳥に運んでもらう必要がないから、大きく目立つ花が要らない、だからこんな可憐で小さな花を開かせる。
これがオリーブの赤ちゃん。それはそれは小さな実で仁丹よりも小さいくらい。へその緒みたいに花の名残がその頭にくっついているのもいじらしい。最初はこんな小っちゃな実でも、日に日に強くなる初夏の太陽の日差しをいっぱい受けて、あっという間にグングン大きくなっていく。
赤ちゃんから一週間後にはこんなに膨らんできた。まだへその緒みたいに花弁がくっついているけど、緑の色もグッと濃くなってもう立派なオリーブの実の形になってきてる。
昨シーズンは香川県全体がオリーブの裏年に入って、どこのオリーブ生産農家も凶作で困っていたけど、表年の今年はここまでのところ、とてもたくさんの実を結んでいる。もちろん、これから生理落下する実もあるから、今ついている実が全部収穫できるわけじゃないけど、豊作が期待できるいい年になりそう。
10月初旬から収穫がスタートする。毎年、その時期には「Wwoofer」という農業体験宿泊の募集サイトを通じて、世界中からボランティアスタッフがやってくる。自宅でもある「オキオリーブゲストハウス」に泊まり込んで、3食昼寝付きの収穫手伝い。もちろん外国人だけじゃなく、日本人のウーファーだってやってくる。
収穫のボランティアスタッフも、そのうちこのホームページで募集します。そんな方がいたら、是非、今のうちにオリーブ農園にお越し頂き、小さなかわいいオリーブの赤ちゃんたちを眺めてください。